タンゴが来た日。 

 我が家に子猫のタンゴがやってきたのは、去年(2003年)の10月。まだ名前もなく、生まれたばかりで捨てられていたのを近所の子供が拾って自分たちのおもちゃにしていた。タンゴは、寒い中、子供の後をよたよたと必死に追いかけ、死にものぐるいで生きようとしていた。私は4階から見ていた。子供が小さなタンゴの前足をつかみ振り回していたのを。かわいそうな猫だなあ・・と。

 その猫が突然我が家にやってくるなんて誰も思わなかった。
駐車場で、近所の人に声をかけられた。「家に捨て猫を預かっているが、明日は保健所に連れて行くつもりだ。誰か飼い主になってくれる人はいないだろうか?」
 それを知ったキョウは、いてもたってもいられず子猫を見に出かけた。真っ黒で小顔のやせ細った猫。数日間、何も食べていなかった。体重は、200グラム。片手のひらに軽くのった。
 目は、キョトンとした緑がかった黄色。なんの変哲もない普通の猫に見えた。
飼うとも決めていなかったのに成り行きで連れて帰ってしまった。どうしよう・・・家には11歳になる猫のメリー(ヒマラヤン)がすでにいる。
 野良猫がいることを知らずに帰ってきた我が家の主T。
少し驚いたものの困ったモンだ。と言っただけ。そのまま居座ることに・・元々一番の猫好きの主T。
 しかしそれから3日間。トイレを憶えるまで家中にうんちをされもう大変!遊びに来た近所の子の膝でもうんちをする様・・
 それまで何も食べていなかったタンゴは、猛烈な勢いで出されるもの全てメリーおばさんのえさまで平らげた。その結果、下痢が1週間ほど続く。~ああ、野良のなごりの切なさよ。

 タンゴは、おもしろい猫だった。犬のような性格。良く甘え遊ぶ。我が家の主Tは、このやんちゃな性格はきっと雄だと言い、”黒猫のタンゴ”から、タンゴという名前を付けた。ところが雌だったのだ。
 タンゴはその人なつっこい性格から、我が家の人気者になった。あれから、早11ヶ月タンゴは初めの頃とは考えられないほど成長を続けている。今、体重4キロ。モウオオキクナルナ~
 毎朝、メリーおばさんを追いかける。今日も2匹で運動会。なんだか最近運動をするせいか、メリーがよく食べ元気だ。
 タンゴは今日も人の膝に抱かれておっぱいを飲んでいるかのように自分の後ろ足の肉球をちゅーちゅー。赤ちゃん返りしている。幸せそうだ。
 おかげで2匹のうんちの量は、相乗効果で以前の3倍ほどにもなったが・・・
 幸せそうなタンゴ。良かったね。もうお前はどこの骨ともわからない野良じゃない。我が家の主Tのお気に入り。立派なメリーおばさんの相棒さ。 我が家に笑いをもたらすひょうきん猫。


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